最近年金の繰り下げ受給(5年間受給を遅らせること)することにより40パーセントの受給の増額が話題になっています。

基本的には65歳からもらうのが一般的でした。ところが繰り上げ受給(5年繰り上げ30パーセント減額)してでも、年金の崩壊、60歳退職定年でやむを得ず年金の受給をせざるを得ない等の理由で手続きする。そういった繰り上げが多いのも事実です。

 しかしながら繰り下げ受給するメリット、デメリットは何かを考えてみましょう。

メリットとしては増額することにより70歳から将来の老後の生活を豊かにできる。65歳から夫がもらう年金は年額平均約190万円。それが70歳受給となれば年額約266万円となり年額にして76万円程度増加することにより70歳から将来の老後の生活を豊かにできる、余裕ある生活を送れる。

また損益分岐点として81歳11か月で65歳からもらっている人と終身での受取額が逆転する。

即ち男性で81歳11月まで長生きする自信があれば70歳受給が得である。

デメリットとしては65歳~70歳までの収入はどうするのか?

ここでの5年間はサラリーマンとして雇用延長、70歳定年制でで働く人自分の給与で年金を当てにせずに働いてその収入で生活費を賄えば

いいはずである。

この5年間働くすべがない人ははやはり65歳で年金をもらわないと家計が成立しない。

そう考えると81歳11月以上長生きできないと繰り下げ受給しても65歳からもらったが得する。健康に自信がないと損する場合がある。

 健康年齢から考えると男性は71歳以降は部分的にも介護が必要とされる。

女性は73歳から。要するに健康寿命から考えると年金を増額しても必要なくなるし、またお金を使って楽しむことが少ないのではないか?

そうすれば早く年金をもらい残りの人生を楽しく暮らしていけたらいいのではないか。

結論としてその人その人の老後の暮らし方それぞれの生活があるため自分に合った年金の受給を決定するのが一番いいのではないかと思います。